シーベリージュースとシーベリー酒を作る。農園でシーベリーを収穫するところから挑戦。

公開日:2019/08/31

梅酒&果実酒

t f B! P L
シーベリーの木
こんにちは、のらねこです。
札幌の近郊にある農園へおじゃまして、シーベリーを摘み取らせてもらいました。摘み取った実を使い、シーベリージュースとシーベリー酒作りに挑戦です。

シーベリー

シーベリー(別名ザジー)は、北海道で採れる果実でグミ科の植物の一種。ビタミンやアミノ酸などの栄養素が高く健康に良いと言われ、スーパーフードと呼ばれています。
2018年10月9日放映の「マツコの知らない世界 ~美味の宝庫!北海道物産展の世界~」でも、北海道のおすすめグルメとしても紹介されていましたね。美容にも良いと言われ、、スキンケアの化粧品の材料にもなっています。
シーベリーの実

シーベリーを収穫する

収穫

シーベリーの完熟した実の色は山吹色。人の身長よりも高い木、その枝に沿って密集して実っています。一粒ずつ摘み取るのではなくシーベリーが実っている枝ごとバッサリ切断し収穫です。
注意はすべきは「トゲ」で不用意に枝にさわると鋭く長いトゲが刺さることがあるので、皮手袋が必要ですね。
シーベリーの木

ほぐす

枝からシーベリーの実をほぐすのは、ちょっと難易度が高く時間がかかります。実は簡単に外れない、強くつまむと実がつぶれる、枝にトゲがあるがデリケート実なので手袋をして作業できない等々。
シーベリーの枝のトゲ
素人作業で2時間掛けて実をほぐし、やっと1リットルのジュースをつくる程度の量です。しかも、シーベリーの実についているへたも取り除いていたら、どれだけ時間を要したことか。
市販されているシーベリージュースは「いい値段するなぁ」と思っていたのですが、理由は、栄養価が高いからだけではなく、これはきっと加工する手間もかかっているからなんでしょうね。
シーベリーの実

シーベリージュースを作る

作る

初めて作るシーベリージュース。シーベリージュースの作り方は「果汁を絞るだけ」と教わったので、果汁絞り器で潰して果汁を抽出です。絞った果汁はオレンジジュースみたいな鮮やかな山吹色ですね。枝付で約2Kgくらい約2,000円で収穫させてもらったものから、約1リットルのジュースが完成です。
シーベリーの油分の効果なんでしょうか。果汁まみれになった手は洗っても保湿された感じになってましたね。スキンケアオイル塗ったみたいに。
シーベリーのジュースと酒|果汁を絞る
シーベリーのジュースと酒|果汁を絞る
シーベリーのジュースと酒|シーベリージュース完成

飲む

気になる味は、爽やかな酸っぱさの中にちょっと独特の青臭さがある感じ。柑橘系の果物の味ににています。渋さやえぐみがあると聞いていたのですが、今回は特に感じませんでしたね。
農園の方からは「ストレートで飲むのではなく、少量のシーベリージュースを何かにと割って飲む」ことをおすすめされたので、のらねこは梅酒のシーベリージュース割りに挑戦。「梅酒1:シーベリージュース1」の割合で作って飲んで見たところ、シーベリーの味がやや強くでていましたが「なかなかいける」というのが正直な感想です。
シーベリーのジュースと酒|シーベリージュース完成

シーベリー酒を作る

作る

シーベリー酒も初挑戦。シーベリー酒の作り方は、ネットで探しても見つけられなかったので単純に果汁と混ぜ合わせてみることにしました。普通の果実酒の作り方の様にシーベリーの実を漬け込む方法も考えたのですが、実についているへたが雑実を与える気がしたので不採用に。へたは取り除こうとすると実がつぶれることがあり、丁寧な作業をするには時間がかかるので取り除きしませんでした。

分量

割合をかえた2タイプでチャレンジ
TYPE1 10:7:2
・ホワイトリカー...10
・シーベリージュース...7
・氷砂糖...2
TYPE2 10:10:2
・ホワイトリカー...10
・シーベリージュース...10
・氷砂糖...2
シーベリーのジュースと酒|シーベリー酒の完成

課題

あとは3ヶ月間保管しようと考えていたのですが、翌日想定外のことが発覚。果汁がアルコールと分離して浮いてしまう状態に。沈んでいるのならそのまま放置したのですが、浮いた果汁が空気に触れてなにか不具合がでたら困るので、1日1回はかき混ぜることにしています。
いまのところ、日に日に分離したアルコールの色が濃くなってきているので馴染んできているとは思うのですが、この方法によるシーベリー酒の作り方では問題ありそうですね。落とし蓋をして解決する方法しかないかな。
シーベリーのジュースと酒|シーベリー酒の分離

味(14日後)

シーベリーの特有の青い香りと酸味が強く、ホワイトリカーのアルコール臭が感じませんね。熟成させなくても飲めます。わざわざシーベリー酒にせずに、シーベリージュースとウォッカでカクテルにして飲んでも美味しいかも。

方針変更(18日後)

1日1回以上かき混ぜていたのですが、分離の改善は見られないので浮いている部分を取り除くことを決断。おたまでアクをすくう要領で、取り除くことができました。浮いていたのは、シーベリーの油分ではないかと推測しています。

味(18日後)

シーベリー酒の浮いていた濃いオレンジ色の部分とそれ以外の薄いオレンジ色の部分をそれぞれ味見してみました。
シーベリー酒|浮いている部分とそれ以外の部分を分けて試飲
シーベリー酒の浮いていた濃いオレンジ色の部分は、シーベリーの特有の香りがありますが酸味は弱いですね。舌触りが薄いおしるこのような粉っぽさを感じました。
シーベリー酒の下の層の薄いオレンジ色の部分、シーベリーの特有の香りはうすいですが、酸味は強く、すこしアルコールの刺激を舌に感じますが美味しいです。混ぜ合わせたシーベリー酒よりも飲みやすい。
浮いていた部分は、他の果実酒とカクテルにして呑、下の層の薄いオレンジ色の部分はもう少し熟成させて見ようと思います。

美味しい果実酒作りを楽しむ日々に!
by noraneko